English Gardens

ロンドン備忘録

ヒドコート・マナー・ガーデン(前編)

6/8

 

毎回写真データを携帯に送ってから書き出す。

今日の前半分の写真を送ろうとしたら、「90枚」と表示された。…前半で?

終わらない6月8日の始まり。

 

あと、「パディントン駅に行こうとしたら地下鉄が止まらなくて通り過ぎた」のはオックスフォードの日ではなくて今日の話だった。

通りで急いでいたわけだ。

ちょうどいいので割愛。

 

パディントン駅から北西に1時間50分。

Morton-in-Marshという駅で降りる。

前回学んだので、今日は最初からタクシーに乗るつもり。

優しそうなおじいさんドライバーに声をかける。

「僕は他に行かなくちゃいけないんだ。他の人に頼んであげるよ。」

 

そう言って頼んでくれたのは、

スキンヘッドに筋肉むきむき、肩から腕にかけてがっつり入ったタトゥーにサングラスをかけたお兄さんだった。

Oh…

人は見た目ではない。人は見た目ではない。

 

助手席に乗って行き先を告げると、走り出す。

余計なお喋りをしない人でよかった。

醸し出すオーラが怖くない。

たぶん、いい人だこの人。

 

目的地が近づく。

「帰りも要るんだろう。」

はい、お願いします。

「何時に行けばいい。」

電車の時間を見るのでちょっと待ってください。

(10時半に着いて、何時間あれば私は帰りたいと思えるんだろう。)

5時10分の電車があるんですが、何分くらいあれば着きますか?

「20分くらいで着くよ。」

うーん、じゃあ、4時半に来てもらえますか?

「4時半だな。」

(到着。)

「帰りもここに来るから。車の後ろに書いてある電話番号を撮っておくといい。時間を変更したくなったら電話して。」

そう言われて、車の上の数字を撮っていたら、「そっちじゃなくてこっち」と降りて来て教えてくれた。

最後にもう一度時間を確認して去っていく。

いい人だ。

 

入り口前の団体から、日本語が聞こえて来る。

日本人のツアー客。そういうツアーもあるんだ。

 

  • Hidocote Manor Gardens

今度は「イギリスで一番美しい庭」らしい。

なんだっていい。美しければ。

 

赤川裕さんの言葉を借りると、

「美しいコッツウォルド地方の最北端にある20世紀初頭造園の名園。現代の英国庭園の路線は、この庭でまず敷かれたといっても過言ではない。この庭にあるのは精緻な趣向であり、大言壮語するより人の身の丈に見合った小空間を連ねて、訪ねる人をそっと包んで交流しようとする。」(『イギリス庭園散策』より)そうです。

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いきなり。

一瞬で胸がいっぱいになる。

朝は雨だったのか、可愛い雨粒がたくさん。

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こちらにもホワイトガーデン

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はじめのうちは、日本人の団体客に巻き込まれながら歩く。

「これ、何かしら。」

なんて話をしていると入りたくなるのは、日本でもそう。

 

アジサイみたいだけど変な形ね。」

そういうアジサイもありますよね。カシワバとか。

「そうそう、あるわよねえ。」

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「カメラマンの方?」

(NikonD5500は、カメラしない人にとってはゴツい。)

あ、いや、趣味です。

「一人で来てるの?」

はい。

「はー、すごいわね。」

近くにもう一つ庭があるんですけど、そこには行くんですか?ここだけ?

「そうなの?ここだけよ。1時間半ほど。ツアーだから仕方ないけど、私達はそれが楽でいいわ。」

確かに、楽なのはいいですよね。

 

それは嘘ではないけれど、1時間半では無理だ。

死ぬまでにこういうことがしたかったとして、本当に私がやりたいように歩けるのは、今だけかもしれない。

結婚や子育てをしていたらできないし、それが終わってからだと体力的にどうだろうという気はするし、逆に学生だったら一人でタクシーに乗る度胸もお金もなかったと思う。

人生のタイミングって不思議なもの。

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メコノプシスも、フラワーショーの会場にあるのと、庭にあるのでは全然違う。

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本当に美しい青。

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シシングハーストに行ったからか、「すごい庭」にすこし耐性ができている。

考えることができる。

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直線的な生垣と、イギリスにしかできない境界のない植え込みの、心地よいコントラスト。

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荷車のある風景が好き。

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初めて見る色合いのcomfreyちゃん。

自分が調べたのと、現地の呼び名は違ったりするので、近くにいたおばあちゃん(イギリスの)に聞いてみる。

 

すいません、この花ってなんて言うか分かりますか?

「まあ、この花?ちょっと待ってね。(他のおばあさんを呼ぶ)彼女は花のことならなんでも知ってるわ。ねえ、このお嬢さんが花の名前を知りたいんですって。」

「これ?これは…分からないわね。(全員コケる。)よく見るけど。触ると手がかぶれたりするからやめた方がいいわ。(庭に植えるのを?)」

どうもありがとう。

 

身近な植物ほど知らなかったりするよね。

痒くなるみたいなことを言っていたけど、調べたところ薬にもなるらしい。

まあ、何かしらそういう作用のある植物なんでしょう。

 

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Long Walk

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反対側

 

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その奥に、そこまで誰も来ないようなスペースがあった。

敷地の端の、外に向いたベンチに座る。

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なんでもない、イギリスの風景。

私は、この風景を知っている。

こっちに来てから見てきた景色が、集約されて、再編されて、記憶の中の何かと繋がって、既知の感覚になる。

今までは、自分の中だけにあるものだった。

涙が出てくる。

自分が「ここにいる」んだと、初めて感じる。

それは、今まで自分が「いなかった」という事実の確認でもあった。

 

おじいさんの

' I hope your dream comes true.'

の言葉を思い出す。

今まで誰も望んでくれなかった、私もすっかり無意識に追いやっていた「夢」はたぶん、

ベンチに座って美しいイギリスの庭を眺めること。

 

 (イギリスに来てるから普通に聞こえるけど、田舎の中学生がそんなことを言ってたらやっぱり変だ。自分でもそう思うような生きづらい世界で、よく死なないでここまで来たね。と自画自賛。)

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空を見上げちゃったりする。

 

遠くから、羊の鳴き声がする。

あとは数種類の鳥の声。

それだけ。

ヴィクトリア & アルバート・ミュージアム

6/7

 

2日続けてすごい庭に行くものではない。

まだ行ってなかった美術館へ。

 

  • Victria and Albert Muesum

とにかくなんでもアリの美術館。

地域ごと、時代ごとに、あらゆる美術品が並べられている。

敷地も小腸のように小部屋がたくさんあって、とてもひとつひとつ見てはいられない。

私の興味は偏っているので、ヨーロッパゾーンからぐねぐねと歩く。

展示の仕方もいろいろで、小さなシアターで映像が見られたり、当時の服を着ることができたり、音楽に関する所では当時の音楽を聴くことができたり。

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ここにもいらしたポンパドールおばさま。

 

宝飾ルームがやばい。

きれいというかすごいというか、

「やばい」。

もともと光り物が好きなのに、

こんな、いや、いくらするか全然わからないけど、こんなにキラキラする部屋があっていいの?

やっぱり宝石って人を狂わせるよね。

目が£になりそう。

なんなんだろう。

ここは撮影禁止。

 

もうひとつ私の気をおかしくする部屋f:id:cll_rose:20161206140652j:image

さすがイギリスの美術館。といったところ。

ちゃんと底も見えるように。

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圧巻。

 

そのままうねうねと、20世紀以降ゾーンに入って行く。

と、目の前に現れたのが

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これ。

あーーーーーー!!!

これーーーーー!!!

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「あの」トースター!!!

他のお客さんもいないので、夢中になって撮る。

うわぁぁ本物だ。

あーー木の型もある!!

視線を感じて振り返れば、部屋の隅に座っていた監視員のお姉さんが怪訝な顔していて、我に帰る。

うん。

焼け焦げたでろでろのトースターをアジア系の観光客がひとりでめっちゃテンション上がって写真撮ってたら、そんな顔にもなりますよね。

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あの、これが、ここにあるなんて思わなかったんです。テンションあがっちゃった。知ってますか?これ。

「私ここに座っているけれど、実際それが何か知らないの。」

私日本でこの本を読んだんです。(『ゼロからトースターを作ってみた』という本の表紙を、読書アプリで見せる。)

もう、めっちゃ面白いから読んでみてください。まさか本物が見れるなんて思ってなかった。

「そうなのね!知らなかったわ…。」

 

去年私が読んだ中で一番バカらしくて面白い本。いろんな人にすすめまくっていた。

実は私も、私も同じようなことを考えたことはある。

あまりにも当たり前に提供される便利なモノやシステムに、なんの疑問も持たずに寄りかかっている世界。

ただあまりにも当たり前だから、疑問に思ったところで、それを解体して、イチから(いや、ゼロから)自分でやってみようなんて、誰も思わない。私も。

それをやってみてしまったイギリスの男子大学生の本です。

難しいことは抜きにして、想像の3段階ぐらい上をいく、アホらしくて素晴らしい本なので読んでみてください。

訳も、軽やかで(軽薄で)とてもいいです。

 

こんなことろに展示されるぐらいの評価をうけたのね…

本気でアホなことしてみてよかったね…

やっぱり、やるかやらないかというのは、大きな違い。

 

イギリスに来て一番テンションあがったかも。

 

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そのテンションのまま、どのガイドブックにも載っているミュージアムカフェへ向かう。

ウィリアム・モリスが設計したという美しい内装。

本当にすごい。

そこで「普通」と書かれてしまうスコーンをいただく。

ジャムとクロテッドクリームに、ミルクティーがあれば、スコーンなんてやっぱりどうでもいいんだ。

普通でいいんだ。

幸せ…。

相席をした老夫婦がコーヒーを飲んでいる。

 

「私たちはコーヒーを飲んでて、この人がティーなんて、funnyね。」

聞こえてないと思ったのか、おばあさんが呟く。

あなた達が日本に来て、お抹茶を飲んでいると思っていただければ幸いです。

 

外は雨が降っていたけれど、

それが長く続かないのはだんだんわかってきた。

雨が止むまでショップで買い物をする。

 

雨上がりは、庭へ。

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ぼたぼた。

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バラと水滴なら水滴にピントを合わせてしまう。

ごめん。

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大きな青いデルフィが本当にきれい。

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The Mall(道)の下見をして宿に帰る。

女王様の90歳お祝いパレードを、みんなで見に行こうという話になっていた。

こんな時にイギリスにいるなんて、なんてラッキーなんだろう。

 

シシングハースト・キャッスル・ガーデン

6/6

 

「イギリスに行って庭を見よう」と思い立ったとき、

「イギリスの庭○○選」といった本を何冊か借りて、

・ロンドンから日帰りで行ける

・複数の本で取り上げられている

・雑誌や本でたまたま見て素敵だった

この辺りの条件でピックアップしていった。

そうしないと、キリがないと悟った。

 

庭に行くならバラが咲いていた方がいい。

天気は慎重に選びたい。

そのためにはこれくらいの心と日程の余裕が必要だったんだと、しみじみと感じる。

宇宙空間に行くのにトレーニングが必要なのと同じ。 

 

 

Charing Cross駅から南東へ1時間。

Staplehurstという駅で降りる。

案の定何もない。

バスはあるんだろうか。

歩いて2時間なら歩いてでも行くつもりだった。

「あなたどこまで行くの?」

と聞いてきたのはタクシーのおばちゃん。

 

シシングハーストまで。

「それなら乗って行きなさいよ。歩いてなんか無理よ。」

今現金を持ってなくて。いくらくらいかかりますか?

「£15くらいね。途中でお金下ろすところがあるわ。」

 

それならお願いしよう。

そこから10分〜15分ほど車で走る。

あー本当に、歩かなくてよかった。

イギリスの田舎道(とドライバー)は歩行者を想定していない。プーコーナーの時もそうだったね。

帰りのバスが止まるバス停を教えてくれる。

そこから牧草地を抜けていった先だった。

 

  • Sissinghurst Catsle Garden

「英国で一番訪れる人が多い庭」らしい。

シシングハースト、の響きが好き。

日本みたいな観光地化がされていなくていい。

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もう、打ちのめされるしかない。

圧倒的。

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庭は70年くらいの歴史がある。

建物はもっとずっと古い。

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あの塔には登れる。

きしむ木の階段をぐるぐると登って行く。

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塔の上から、さっきの建物を見下ろす。

時計回りに。

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 「かの有名な」ホワイトガーデン

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MC 1839

当時ここを所有していたMann-Cornwallis家の風向計。(その気になれば調べる)

 

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ホワイトガーデンのシンボル、真ん中のバラは6月下旬に咲くそうですが、

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十分。

ホワイトの分解。

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私ならピンクでやりたいかなぁ。

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白いフジ

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塀の反対側から

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もう、何かを考えたりしてない。

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感心とか感動で忙しいと、時間がどこかに行ってしまう。

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ホワイト以外にも、部屋それぞれにテーマがある。

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ほおお、ミルククラウンみたいな。

へんなの。

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(オステオスぺルマムというやつ。その気になれば調べる。)

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どれだけ見て回ったか分からない。

いつ庭を出るかは足が決める。

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入場門の外にカフェがある。

「田舎のスコーンは絶対おいしい」という、スコーン研究会のよく分からない推定に基づき、おやつにスコーンを食べる。

クロテッドクリームとジャムをつけて食べる。

何の疑問も持たなかったのだけど、私はクロテッドクリームを食べたことがなかった。

何だこれ…最高…。

(スコーンそのものがどうかということはどうでもよくなる。) 

 

バス停まで歩いて20分はかかる。

ちょうど放牧地を見ながら歩ける。

私が覗くと、何を勘違いしたのか、子羊が駆け寄って来る。

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私の方がびっくりする。

ある程度近くまで来ると、知らない人だと分かったのか、踵を返して去って行く。

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ママー知らん人だったーー

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ママは堂々としたもの。

 

バス停に着いて時刻表を見ると、1時間に一本ほどである。

時間を見ようとすると、バスがやって来る。

慌てて確認するとそれが乗るバスだった。

ラッキー。

 

乗ってしばらくして気づく。

車内表示も、放送もない。

どのタイミングでボタン押すの?

乗るときに駅までのチケットを買ってるから、運転手さんは分かってくれてるのかな。

しかも駅だし、他にも誰か降りるでしょう。

そのようにして、無事降車。

 

 

帰ってから、スコーンの報告。

あれはジャムとクロテッドクリームつけてしまえばなんでもよくなるんじゃないの。

ガイドブックに「ここのスコーンは普通」と書かしめるVictria & Albert museum のカフェについて盛り上がる。 

 

 

NGSガーデン(残り3つ)

6/5続き

 

王立内科医協会から北に向かって15分ほど歩いたら次の庭。

「何を見て来たの?」

NGSの本を買いました。

「Webサイトも見てみてね。」

はぁい。

 

ああ、いい暮らししてるんだなぁ。という人のお庭。

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縦長で結構な高低差があるので、階段をうねうねと降りる。

高い木に、4mくらいありそうなブランコ。ハイジみたい。

さっきのガーデンツアーにいたカップルにまた出会う。

同じコースだな。

 

花の少ない庭だったからあまり気合が入らない。2周して次の庭へ。

 

北西に向かって歩く。

西日が厳しい。

今度はお隣の2軒。

右側のお庭でお金を払う(毎回払う。チャリティに回される。)。

「ここはルーシーのお庭よ。あそこにいるわ。」

ルーシーは白髪の、しゃきっとしたおばあちゃんだった。

 

あ。この庭。

好きな感じがする。

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広くはなくて、隣の建物の影になりがちで、手入れの行き届いたごちゃごちゃ。

結局、奥様の読む「憧れのイングリッシュ・ガーデン特集」に載っているようなやつが好きなんだと思う。

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小さい頃、母親の買った雑誌を何度も引っ張り出しては眺めていただろうから。

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広くないと言ったけど、壁のアーチをくぐれば、影を生かしたシダ類のテラスもあった。

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一旦落ち着こう。

隣のお家に行く。

 

お隣は、前庭だけの小さな庭だった。

「ごめんなさいね、うちはこれだけ。庭のことは全部ルーシーに聞くの。」

家の人が訪問客に説明している。

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あ、でもこのアーチになってるやつは。

オックスフォードにいた子だ。

「それはセシルよ。」

やっぱり。可愛いなぁ。これいいなぁ。

 

ルーシーの庭から続々と人が来るので、

私はそちらに戻る。

例のカップルも来ていた。

 

ルーシーが、

「何か聞きたいことはある?」

と言ってくれる。

とっさに思いつかない。私にとってはまだ実質的な問題ではないから。

 

特にないんですけど、でも、私ここがとても好きです。

「前にも来たことがあるの?」

いいえ、はじめて。でもとても気に入りました。

「どうもありがとう。」

そして、すたすたと次のお客さんのところへ行ってしまった。

 

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最後にもう一度見渡して、庭を出る。

 

 

さて、予定ではこの後違う場所に行く予定だったのだけど、もう帰りたい。

地下鉄の駅も近くないし、最寄り駅まで行ったところで路線は遠回りになるはず。

今いる場所もよくわからない。

こういう時にネットが使えたらいいんだけど。使えないのは分かっているので、足に聞くしかない。

ここまでに培った土地勘のお世話になる。

多分長くても30分ほど歩けば、宿行きのバスが通っているはず。

見つからなくても、2時間歩けば着くんだから大丈夫。

ひとつひとつバス停を見ながら歩いていると、探していた路線が見つかった。

福岡の西鉄バスよりよっぽど分かりやすい。

 (住んでいても、普段使わなければ、どこに連れて行かれるか分からない西鉄バス。)

 

 

この天気なら、明日はシシングハーストへ。

 

リージェンツ・パーク(と、NGSガーデン)

6/5

 

快晴。

バラが咲いてからずっと行きたかった。

 

  • Regent's Park

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とにかく動かないアオサギ

 

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どこにいってもバラは植えてあるけど、

ここのQueen Mary's rose gardensは日本にあるような「バラ園」。

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Free Spirit

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Queen of Sweden

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Belle Epoque

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Britania

日差しが強いと、色が飛ぶし影が強く出て撮りにくい。

裏側から、「花びらの重なりが作る影と青い空」になる。

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Nostalgia

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Dreaming Spires

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 The Herbalist

バラの名前を見ているとロマンチック症候群になりそう。

今日も、目的地に着けなさそうだよ、この調子だと。

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芝生でサンドイッチ。

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東から西にローズガーデンを突っきってパークを出たら、目的地はそこだった。

 

  • Royal College of Physicians Medicinal Gardens

NGSには、個人だけでなく組織も登録されている。

今日はこの辺りの庭が4件開放されていて、そのうちのひとつ。

王立内科医協会の庭、とは。

 

受付を済ませたら、順次ガーデンツアーが開催されていた。

面白そうなおじいちゃん先生に、8人ほどでぞろぞろついていく。

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予想通り、色々な薬草や、毒草があるみたい。

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ポピー(芥子)の種からモルヒネ(モーフィン モーフィン言ってた)を取る方法を教えてくれる。(いいの?)

「種にうすーくナイフでキズをつけて、汁を指ですくって舐めたら…すぐに so heavenlyになれるよ。haha」

 

専門的な話が続くので、リスニング率は3割くらい。これは厳しい。

が、例によって観光客が来るようなところではないので、珍しがっていろいろ話を振ってくれる。

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「これは日本から来た植物なんだが、何ていうか教えてあげて。」

え、、バナナ?

「バナナは英語だろう。日本語でだよ。」

(バナナは日本でもバナナだよ???)

んー??あ!芭蕉!!

「そう、バショー!」

 

お父さんお母さん、少しは教養のある娘に育ててくれてありがとう。

(日本が原産、という文脈ではなかったのかもしれない。芭蕉=バナナ?植物は言語をまたぐとややこしい。助けて牧野富太郎。)

 

ツアーが終わった後、写真を撮っていたら、受け付けのお姉さんが近づいてくる。

「ガーデンツアーに参加したら?そこで始まったところだから。」

(えーっともう参加したんだけど、なんて言えばいいんだ。)

「ほら、そこでやっているから。」

あー、えーっと、

(さっきのおじいちゃん先生が戻って来る。)

「彼女はさっき僕のツアーに参加したところだよ。」

「まあそうだったのね、ごめんなさい。」

そう、そうなんです。

「さっき僕が言ってたことは理解できてた?」

うーん、メディカルな話が多かったから、あんまり。でも面白かったです。芭蕉は昔の日本語で、今はあんまり使わない。(個人の感想です。)

「そうかそうか。」

他にも見る庭はあるんですか?

「うん、ちょうど僕の次のツアーがあるから、ちょっとここで待っていなさい。」

 

いや、そろそろ次に行きたいんですが、そう言われてしまうとついて行くしかない。

しばらくすると人が集まって来て、第二ツアー開始。

さっきは若いカップルもいたけれど、今度は手練れとお見受けするおば様達が多い。

さっきのポピーのところからスタート。

「さっきのツアーに参加してくれた人はもう聞いたね、彼女(私)なんかもうモルヒネスペシャリストだ。」

はは。(苦笑い)

 

それからいろいろ別の花壇を見に行くのに、私を見やすいところに置いてくれる。

いちいち嬉しい。

自分で庭をやっているであろうおば様達からは、次々と質問(や、それ以外の言いたい事)が出てなかなか話が進まない。

が、そういう文化なのだから、そんな事は想定内で、ある程度でばっさり切って次に行く。

(この前のローズイベントもそうだった。途中から無視。)

 

「これはlily-of-valley。日本語ではなんていうの?」

すずらん

「しゅじゅ…?」

す、ず、ら、ん

「す じゅ らん。」

(発音しにくいんだな。)

 

その後も、文化的に私だけ分かっていないであろう事を、わざわざ説明してくれる。

「昔はこれで槍を作って戦ってたんだ。」とか。

第二ツアーが終わって、そこから参加した人はそのまま第一ツアーへ。

私はそこで離脱して、日本語を少し習っているというおば様と立ち話をする。

 

さあ、次に行かなきゃ。

ツアー中のおじいちゃん先生に遠くから手を振る。

気づいて手を振り返してくれて、ツアーの人達に

「日本から来た僕の友達なんだ」

とか言っている。

 

  

 

さて、このペースでは2016年中に書き終える事ができないのに気づいた12月の私。

でもこんなの来年に持ち越したくないよ。がんがんいこう。

リッチモンド・パーク

 

6/4

 

色々な人に勧められた場所

鹿がいるらしい。

広そうだから、どの辺りにいるのかYちゃんに聞くと、「行ったら見れるよ〜」とのこと。

キューガーデンに行く時はなぜか止まっていたオーバーグラウンドに、やっと乗れる。

勝手は地下鉄と変わらないけど、リッチモンドに行くには乗り換え無しで、早くて、安かったような気がする。

宿が本当に便利な場所にある。

 

キューガーデンの次の駅がリッチモンド

案内所で道順を聞いてスタート。

テムズ川の隣を行く。

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右側が川。

柳のアーチ。

イギリスの川岸の柳は私の中にある風景。

(この道を帰りまで覚えていてください。)

 

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リズミカルたち。

 

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 ひとんちの塀から顔を出してる花ってお喋りな気がする。

 

通りすがりのガーデンに引っかかる。

 

  • Terrace Gardens

ガーデナーの趣味が分かりやすい庭。

そして私と似ている。

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 ピンク系×青系

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ヴィヴィッドなのがお好きかしら

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突っ伏し

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芍薬が…すごい

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うわああもふもふしたい

かわいいいい

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こんなのがぼろぼろ咲いている

 

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計算されている。

リッチモンドパークに辿り着けない。

全然進まない。

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もうここでいいんだけど、私。

ベンチでおやつタイム。

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アフロディーテの上のカモ。

橋の上には「ねえカモが乗ってるわ」な人たち。

 

後ろ髪引かれながら出発。

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金田一かコナンの事件が起きそうな洋館。

ホテルだった。

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この平らさよ。

これだけ見渡せると、地域意識も違うんだろうなぁ。

海と山に挟まれて育ったから不思議な感じ。

 

さあ着いた

  • Richmond Park

おや。

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ガチ草原じゃん。

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ジギタリスfoxglove

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あ、鹿いた。

この広さは、「戦ってはいけない」やつだ。

見たいものを追いかけていたら帰れなくなる。

まっすぐ突っ切って、違う道で戻るだけにしよう。

(東京ドーム約200個分、ハムステッドヒースの3倍だった。)

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あ、カモ。

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湖もあった。

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水がとてもきれい

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この水鳥、足に水かきがついている。

パンめがけて、水の上を走ってくる!!

すごすぎ。

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きれいな水色のトンボ

 

奥の方に行くと、少し向こうに鹿の群れが見える。

ちなみに鹿は、「野生」なのだそうで。

(でもたまに頭数調整される。)

ぐっと我慢して、追わずにリターン。

 

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近くに一頭の雌鹿。

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こちらが静かにしていれば、近くで見られる。

だけどある程度の距離まで来たら、「蹴られたら死ぬかも」という感じがする。

こういう動物の脚力を甘く見てはいけない(よね)。

向こうの動きにこちらがビクッとしてしまう。

それにビクッとした鹿が跳ねて向こうに行く。

それにまたビクッとする私。

梨木香歩さんなら、この状況と私の心境を適切に描写してくれるのに、と、思いながら再び歩き出す。

 

いわゆる「パーク」と違ってベンチがあるわけではない、ほんとうに草原。

だから歩きながら、駅で買ってきた大きなブルーベリーマフィンを頬張る。

変なの。

でもなんか日本ぽくなくていいや。

気持ちがいい。

 

長い代わり映えのしない心地よい道を歩き終えて、パークを出る。

 

もう一度テラスガーデンを通る。

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やっぱり人の手が入った庭の方が好きだ。

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花が、愛されてるという自信を持って咲いているから。

(「野生」の媚びなさも、それはそれで必要なのだけど。)

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ローラアシュレイみたいといわれた写真

 

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そういえば、蝶類をあまり見ない。

 

来た道を戻ろうとすると、川沿いの、柳の下のあの道が、完全に水没している。

あっテムズ氾濫した!!!!

ピンチ!!!!

 

でも周りの人たちはどう見ても通常営業なので、私も何食わぬ顔で、一段上の道を行く。

日常茶飯事というにはあまりにも水没しているのだけど…

結構濡れちゃってますよいろんなところ…

 

何か情報は無いかと見渡していたら、石垣に、魚の絵で縁取られた時計の文字盤のようなものが貼ってある。

矢印が一本、3時のところに。

そこから前2時間に「IN」

うしろ2時間に「OUT」の文字。

潮の満ち引き表か!

今はちょうど、満ちた潮が引きはじめる時間だった。

よく見ればそれ以外の時間には「NO TIDE」(ぐるっと書いてあるから読めなかった)の文字。

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おお、雨がたくさん降ったからとかではなく、潮の満ち引きで水没してしまう道だったとは。

通りで一段上にもう1つ、ちゃんと道があるわけだ。

それにしても、車庫ギリギリにまで水は来ていたし、どうにかしようというつもりはないのかしら。

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こういうところに、その土地の「気質」が見える気がして嬉しい。

水と仲がいいんだな。(住んでる人はそんなこと、思ってないかもしれないけれど。)

 

駅前で、リファレンダムの呼びかけをしていた。

たまに見かける。

今日はLeave派の人達だった。

外国人としては、INしといてもらいたいので険しめの顔でスルー。

ま、投票権無いですけどー。

 

絵日記に自信のない絵が描けたのでクイズにする。

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「犬?」

「どこが頭?」

「生き物??」

 

鹿だよ。鹿。

註を入れた。

テート・モダン

6/3

 

行きたいところではなくて、行っておいた方がいいだろうという場所。

ちょうどフランスでセーヌが氾濫しているという話だし、一度テムズの南を歩いてみようと思う。

地下鉄でWaterloo駅まで行って、少し北へ。

 

  • River Thames

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いや、ちょっと水量多くない?

こんなもんなのかな。

 

そこから東へ。

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初めて猫に出会う。

 

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ハードボイルドもふもふ。

 

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可愛いバラも咲いていた。

 

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 色づく前のガクアジサイはよく見たけど、色づいたアジサイはこれだけ。

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コントラスト

 

  • Tate Modern

ダンアートはよく分からない。

 

ピエト・モンドリアンの直線を見ても、有名なものを見たという感動しか湧かない。

 

ただ、ピカソの絵の下で、子どもたちのワークショップが行われているのは豊かだなぁと思う。

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名物のだだ広い「空間」は工事中で(この後、新館がオープンしたのと関係があったのか)、下から浮き上がってくるおじちゃんたちに子どもが釘付けになる。

 

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かの有名なトイレの部屋も改装中。

アートだけどトイレだからやっぱりちょっとぞんざいな扱いなんじゃ…

 

どうしようかと思っていたら、TwitterでRHS(王立園芸協会)のローズイベントを発見。

そっちの方がいいわ。

ピムリコの方へ向かう。

 

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ランビス橋かな。

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反対側はすごい事になっている。

 

辿り着いた会場が重厚なホールだったのでビビる。

スルーしかけたら、スーツのドアマンに話しかけられて、さもたまたま通りかかった人みたいに中に入る。

(閑静な場所だったしそんなことは本当はめったに起こらない。だけどTwitterでたまたま見てくる観光客も同じくらいめったになさそうだった。)

中でやっていることは案外庶民的。

博多駅前のローズマルシェぐらい馴染める。

 

二階でバラに関するレクチャーがあるらしく、聞いていく事にした。

聞いている人は25人ほど。

講師は50歳くらいの女性。

好きなジャンルでもリスニング率は4割くらい。そういう練習だと思う事にする。

時々出てくる'she'が誰のことかわからない。

だんだんそれが、バラのことだと分かってくる。

「彼女は〜」とか、「この子は〜」って言ってしまう感性が好きだ。

香りの説明の後、客席に次々とバラが回される。

まばらに座っているのでどう回すかでごたつく。

とてもいい香り。

 

帰りに、ドアマンのお兄さんにお礼を言う。

今日は大したことをしてないのになんだか疲れた。

 

この頃には、YちゃんとRさんが一緒にどこかに出かけて「スコーン研究会」が発足されていた。

スコーンを買ってきて「コレじゃない」「こうじゃない」と熱く語っている。

(もそもそすんるじゃなくて、外はサクッと、中はしっとり、が求められるスコーン像。本場なようで、そんな芸当はこの国ではなかなか出会わない。たぶんそれは日本人の好みにすぎないのである。)

私はまだ、スコーンねえ、ぐらいにしか思っていなかった。この時は。