English Gardens

ロンドン備忘録

アッシュダウン・フォレスト

5/20 続き

 

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ぬんぬんぬん

ふんふん

 

馬を通り過ぎて、ベビーカーの親子とすれ違って

 

  • Ashdown Forest
  • Pooh Bridge

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ばん

とつじょ

 

プー達が棒投げをしていたのはこちらの橋ですか。

 

 

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水は想像したよりずっとゆっくり流れている。

 

先へ進んでみる。

 

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理想的な森だな。

ハムステッドヒースと違って、歩ける道は決まっていて、森の方には行けない。

だけど、開かれている。

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森の「中」に入る。

あぁ、ここだなぁ、と思う。

 

正直に言って、プーが棒投げをする話は、読んだことがない。
多分、石井桃子さんの翻訳の本も、ちゃんとは読んだことがない。
私にとってプーはディズニーのプーだった。

大好きで大好きで、ぬいぐるみからキーチェーンまで、ありとあらゆるプーに囲まれて過ごした。
あれはアメリカの色が入っているけれど、ディズニーにしてはずいぶん原作の空気を残していると思う。
ディズニーのプー好きが高じて、(石井桃子を通り越して、)英語の原作を手に取ったのが中2の時だった。
原作者の名前や挿絵画家の名前やプーの名前の由来や、そういうことはいつの間にか覚えた。

 

 

そう、

物語の舞台を見に来たんじゃない。

 

あの頃は、私もこの森で遊んでいたのだった。

 

クリストファー・ロビンやプーたちと一緒に。

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そんな大事なことを、大人は忘れてしまう。

泣きたくなる。

泣いたような気もする。

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赤かっ色は鉄分か何かの色かな。

 

切り株に座ってお昼にする。

プー、と呼べば出てきそうだった。

この日は不在だった。

 

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なにかしらのViolet

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Yellow Archangel

 

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満開を少し過ぎた、ブルーベル。

イギリスで見たかったものの一つ。

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 イギリス旅の先輩が、「ブルーベルがきれいだったから、絶対に見てきてほしいなぁ」と言うから、

どこで見たの?と聞いたら、

「分からない、でも、どこでも見れるよ、ちょっと森に入れば。」

なんて無責任なことを言っていた。

でも納得。キュー・ガーデンにも咲いていたし、この国ではとても親しみが深い花なんだと心得る。

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可愛い花。

ブルーベルの名前以外にはありえない。

 

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イーヨーの家があった。

彼も不在。

みんなで遊びに行ってるんでしょう。

「こちらがイーヨーのお家です」なんてひとつも書いてないのが、この国らしくて嬉しい。

周りにも、真似して作ったようなお家がいくつか。

この森で遊んだことがある人だけが、見つけることができる特別な空間。

 

散歩道を最後までいくと、駐車場になっていた。

車で来るのが正攻法なんだな。

 

そのもっと先に、ミルンとシェパードの記念碑があるはずなんだけど、

地図は森の入り口のところで終わってしまっていたし、帰りの体力のことを考えて探索はしないことにした。

 

来た道を引き返す。

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Field Mouse-ear?

Greater Stitchwort?

似てるのに名前はかすらないどちらか。

 

橋まで戻ってくる。

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やりますか。

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こっちから投げて

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こっちに出てくる。

もちろん優勝。

 

約2mを15秒。

よっぽどゆっくり。

 

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さて名残惜しいけど森とはお別れ。

と、来る時ベビーカーの親子とすれ違った場所に

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プーの家があった。

 

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表記まで、きちんと、間違っている。

 

Once upon a time, a very long time ago now, about last Friday, Winnie-the-Pooh lived in a forest all by himself under the name of Sanders.

昔々、こないだの金曜日ぐらいのこと、ウィニー・ザ・プーは森で「サンダース」の名の下に暮らしていました。

 

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この一文が、物語への「手続き」だった。

それに先まで読み進められないから、ここだけ何回も読む羽目になる。

 

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ピグレットのマフラーは飛ばないように。

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ハチミツの中身はもちろん空っぽ。

プーの家にハチミツがストックされることなんてないよね。

 

 

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馬が近くなってる

 

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地図上だとこっちの方が近く見えるし、

遠回りだとしてもこの道は魅力的すぎる。

別荘か、牧場か、素敵なお家が点在する。

キジが道を歩いている。

さすがに飼われているやつだった。

それにしても放し飼い。

 

うさぎ!

一瞬で草むらに隠れてしまう。

ファンタジーがすぎる。

 

 beechのhedge(生垣)

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この横顔が好きである。

なんでだろう。

 

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結局、その先は歩道のない車道で、かなりのスピードで車が通っていくので断念。

引き返して規定ルートにもどる。

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反対から見る景色も爽やか。

 

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最高だ。

こんなに広大な景色を独り占めできるなんて。

帰りたくないよう(この先はぬかるみ)。

 

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ハイジー!

ハイジ見たことないけど。

 

来る時の2倍くらいの軽快さでぬかるみを飛び越えて、プー・コーナーにもどる。

 

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バスの時間まで街をぶらつくけれど、

素敵な窓とバラぐらいしかない。

 

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バス停に座っていると、ごついおじさんがやってきて前をうろつき始める。

通りすがる全ての人が、彼と世間話を交わしていく。

バスが来そうな時間になって、なにやら話しかけられる。

なにやらひどく訛っている。

分からなかったので、「あなたもバスを待ってるんですか?」とこちらから聞いてしまう。

この辺の身の処し方が、大人になったなぁと思う。

最後に日本を出たのは6年前か。

(9月の私註:3月に香港行ったじゃん)

 

「そうだよ、止めてあげるから。」

そう言って、やってきたバスにサムズアップしてくれる。

(後で学ぶけれど、これをしなければバスは止まってくれない。)

レディ・ファーストの準備が出来てるあたりも、大人になってしまったなぁと思う。

先に乗り込む。

どうもありがとう。

 

帰りは目的地が駅だから、気は楽である。

きっとみんな降りる。

 

帰りの電車も、携帯はないし、うとうとしながら帰る。

お疲れ様でした。