English Gardens

ロンドン備忘録

ハムステッド(を横切る)

5/22

 

はじめて、他のメンバーと一緒に宿を出る。

獣医のYさんとJKのRちゃん。

Yさんは今日チェックアウトだから、思い出作りも兼ねて。

 

もう既に馴染みのできた道を通ってフィンチリーロードへ。

日本食材店のセールの日。

もちろん?日本人がやっているし、客もほとんど日本人。

驚くことではないけど、やっぱり変な感じ。

ところで私はこの40日お米を食べないと決めていた。

(元々お米に執着しないから、決めないといけないほどの事でも無かった。)

水だけ買う。

 

みんな買い物を終えて、二人とここで別れる。

Yさんとさようなら。

こっちに来て最初に一緒になったのが、彼女たちで本当によかった。

毎晩話をする中で、ロンドンにいる人はロンドンにいるのが当たり前で、その上で何かするべきことがあるのだと実感した。

日本にいたら、イギリスに行きたいというのがひとつのキャラクターになるし、行くこと自体が漠然とした目的(悲願ではあったけど)だった私は背筋が伸びる思いがした。

仕事もなく学校にも行かない私は、じゃあ、歩こう、とその時決めたのだった。

 

今日目指すのは、 ハムステッド・ヒースを西から東に横切った先。

グーグルマップのスクリーンショットを辿る。

この頃には、グーグルマップはwifiが無くても、GPSで現在地が分かることに気づいた。
これをスクリーンショットと照らし合わせればまず間違わないし、横道にそれたくなったときも心強いことこの上ない。

 

フィンチリーロードを越えると、上り坂になっていく。

道は格子状から次第に入り組んで分かりにくくなっていく。

はじめてハムステッドヒースを目指した時と同じように、登れば登るほど古い家が増える。

古いものの方が価値がある。

 

ある建物が目に入る。

  • Burgh House

看板が出ている。

入れる建物だ。
門を潜るとオープンテラスのカフェになっていて、建物の中は「ハムステッド・ミュージアム」らしい。

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入り口のフジが見事。

私はこの「レンガの壁にフジ」というのが死ぬほど好きみたい。

 

中は比較的小ぢんまりとしていて、一階は現代アート作家の作品展や、ここに人が住んでいた当時の部屋の様子が再現(もしかしたらそのまま保存)されている。

二階がハムステッド・ミュージアム

ハムステッドの歴史資料館という感じ。

石器時代(!)から現在まで、ハムステッドがどのように移り変わってきたかが、写真や絵などと一緒に分かりやすく説明してある。

昔(ちゃんと見てないけど、例えば100年前)の、街角のスケッチを、地元の人らしい奥様が二人で見ている。

 

「ねえ、見てこの番地、あなたの家の近くじゃない?」

「まあ本当。ここがそれなら、うちはこっちの方だわ。」

 

そうかぁ。

福岡の、私が住んでいるところは、1年でどれだけの建物が変わってしまうだろう。

昨日まで挨拶をしていた草木たちが跡形もなくいなくなっていたりする。

お気に入りのバラも、カイヅカイブキも、空き家と一緒に壊されて、今はマンションが建設中。

 

 

日本人の夫婦もいて、少し興味がわく。

観光かな。

多分向こうのほうが気になっている。

 

歴史は参考程度にしか興味がないので、一通り見て建物を出る。

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バラが咲き出している。

 

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寄せ植えも目を引く。

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建物には関知しないようにしているけれど、思わず見上げてしまう。

あー、お金持ちお金持ち。

 

そこを過ぎるともうすぐヒース。

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端っこから迷い込んだ前回とは違い、今日は真ん中を横断する。

そこは森ではなくて、林の中の整備された散歩道という感じ。

たくさんの人が行き来している。

ヒースを勧めてくれた人の「散歩するのに気持ちがいいよ」というのは、このあたりのことだったのだろうか。

腑に落ちる。

逆にその人は、森には気づいていないかもしれない。

東京ドーム68個分だし。

 

池では、消防隊の訓練が行われている。

浮き輪を投げる練習。

敷地の反対側の端まで来て、公衆トイレもあるし、ここで休憩することにした。

訓練を見学しながらサンドイッチを食べる。

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バーコード雲の切れ間。

 

おばちゃんが、ポリスに向かって叫んでいる。

「ねえ、ねえってば!うちの犬がどっかいっちゃったの!くるくる毛の茶色のプードルよ!」

こちらの犬はリードをつけずに散歩する。

きちんと躾されていて、飼い主との信頼関係が強いと思っていたけど、やっぱりそういうのもいるんだ。

 

ダックスフンドが目の前に来て、私のサンドイッチをじっと見て、ぺろっと舌舐めずりをした。

こういうのもいるんだ。

 

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マグパイさん。

ああ、まだまだ歩かなくては。